芳樟精油
先日、HPを更新した時に、ついうっかり、以前、初めて鹿児島へ芳樟精油を訪ねて行った時に書いた記事を削除してしまいました。以前の記事を読んで頂いた方から、記事を更新してほしいと言って頂いたのですが、なかなか、あの感動した直後の気分のように書く事はできず、今になってしまいました。
私が、芳樟の精油に出会ったのは、もう、かなり前、ある精油会社の特集に組まれていて、実家の縁側で、行ってみたいな〜と、まだ行ったこともない鹿児島に思いを馳せました。
やっと、降り立った、芳樟の地は、バス停を降りると、枯葉の絨毯がびっしりと広がっていて、踏みつけて歩くたびに、なんとも言えない優しい香りがあたりを包んでいた事を思い出します。
農園をとても丁寧に案内していただきました。 芳樟の実を潰すとなんともいえない優しい香りが広がりました。
芳樟とは、楠の一種で、中国の南部や台湾に分布する高木です。
楠といえば、樟脳(カンファーが成分で、防虫剤などによく使用されています)の成分を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、芳樟はリラックスの成分(リナロール)が大部分を占めており、10本植えると1本だけ楠の亜種として、芳樟ができるようです。なので、よくよく香って芳樟のみを取り出し、増やしていきます。
その香りは副交感神経を優位に働きかけるので、リラックスすることが難しいこの時代に向いているのかもしれませんね。 ローズウッドの精油は多くのリナロールを含みます。リナロールには、L体とD体があり、香りがよく珍重されていたギニア産ローズウッドは、ほとんどがL体を含んでいたと言われています。その後、新たな資源を求め、ブラジルでとれていたローズウッドの木から採れる精油が使用されてきましたが、そのリナロールはD体、L体、両方含みます。しかし、現在ブラジル産ローズウッドは絶滅危惧種に指定されています。 芳樟精油のリナロールはL体ですので、今後の使用が期待できますね。 ローズウッドは、樹齢何十年もの木の木部から水蒸気蒸留法で採れる精油に対し、芳樟精油は3年に1回、主に葉から抽出されるので、永続可能な資源の利用が可能なんではないでしょうか。
AromaCatalystでは、オリジナルブレンドに、こちらの芳樟精油を使用しております。
Online Shopでも、販売しております。