Vetiver
かなり以前から持っていて、年月を増すごとに深みが出ている精油があります
それは、
Vetiver (Vetiveria zizanoides)精油
インド原産でレモングラスやパルマローサ、シトロネラと同じイネ科の植物
五行では土にあたります
根から水蒸気蒸留法で抽出されるのですが、その根は土の中に深ければ深いほど熟成され質の良い精油が摂れると言われています
色は濃い琥珀色をしており、抽出後に熟成させるほど質が良く、香りが強くなるという変わった性質を持っています
この粘性のある琥珀色の液が垂れてくる所が好きです^^
今日は森林の香りのブレンドをと依頼を頂いたので、ブレンドしているとどうもこの子が気になったので少し一緒に加える事にしました。
お客様の分は新しいベチバーを使用しましたが、私のはこの古いベチバーを使用しました
とりこになるんですよ。すごく安心感があって地に足を着かせてくれる香り
主成分はベチベロール、ベチボン、ベチベロン、土っぽく落ち着きのあるその香りは、疲れ切った心によく作用してくれ、地に足を付けエネルギーを回復させてくれます。
別名‘静寂の精油‘とも言われています
熱い夏の夜に皆が寝静まった後、一人、静かな音楽を聴きながら香るともう至福の時間ですね。
エストロゲンやプロゲステロンの分泌を正常にしたり、体の火照りをとる作用もあることから更年期障害にも使用されてきました
エネルギーはCoolでWet、陰を補い食欲不振、体重の減少に役立ち、元気を付け、気のバランスを取ってくれます
とても特徴的な香りですが、‘あなたはあなたでいいんだよ‘と言うメッセージをくれるようです
私は、まわりに田んぼがたくさんある環境で育ちました。ベチバーの土っぽい香りからはどことなくその土を掘り起こした時のようなイメージがあり、幼い頃よく笑いまだあどけなかった頃の自分を映し出してくれます
アーユルベータではベチバーの飲み物や精油は喉の渇きを癒し、熱を和らげてくれると言われています
お肌への作用としては、抗炎症作用があることから0.5%程に薄めて化粧水やローションなどに用いられます(ただしお肌に合わない人もいるので注意してください)
アロマ香水では、強いベースノートで香りを貯留させる天然の保留剤として使用されます
シャネルのNo5に使われている事が良く知られています
アルコールを用いて香水にする場合は精油単体で香った時よりかなり香りのイメージが変わります。しかし、他のブレンド精油と共に熟成されまとまりを付けてくれます